館内で灯しておりますランプは月山和紙を使用した当館手製のオリジナルランプです。
柔らかいあかりと趣のあるデザインをお楽しみください。
期間限定で山形県内CMにも出演しました。
不定期ですが個展も開催しています
月 山 和 紙 と あ か り に つ い て
およそ400年近い歴史と伝統を誇る月山和紙。かつて西山和紙の名で漉き継がれていましたが、昭和30年代の高度経済成長の煽りで紙漉きが激減した際、西川町岩根沢の飯野博雄氏が月山和紙と名を変え平成7年まで独り守っていました。現在は大井沢にある紙漉き工房で三浦一之氏が月山和紙を受け継いでいます。
月山和紙の特徴は、西川町産(不足分は高知産)の楮100%の手漉き和紙であることです。月山版(1尺×2尺6寸)は地元の楮を使い、板干し自然乾燥を施しています。薬品乾燥は一切行わず、ソーダ灰による煮熱で和紙本来の美しさと強さを求めています。地理的特徴を活かした和紙づくりを心掛け、雪晒しや寒ぐれを行い、山形県の特産品である紅花、大井沢のブナやヤマブドウ、月山筍等を取り入れた和紙を漉いている事が月山和紙の特色とその技法であると言えます。
このように幾年にも渡る継承を重ねてきた伝統ある手漉き和紙「月山和紙」の価値を次世代に、そしてそれを素材に制作する和紙工芸の魅力を県内外に広く伝えるべく、作家せいのまゆみは、月山和紙あかりアーティストとして活動を続けています。
地元西川町志津出身・在住である せいのまゆみは、もっと身近な日常の生活シーンの中で、伝統ある月山和紙を取り入れたいという観点を出発点とし、2000年より和洋共に合うような現代的なあかり(=ランプシェード)や、身近な小物の制作に取り組むキャリアを重ねてきました。月山和紙のきめ細やかな素材感を活かして、そこから透けて伝わるあかりの仄かな灯美の作品群は、観る者の身も心も優しく照らしてくれます。
全ての工程を手づくりで、月山の豊かな自然が織りなす魅力が詰まったこの和紙工芸の名品の世界を身近に触れご堪能ください。
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作家プロフィール・略歴
月山和紙あかりアーティスト せいの まゆみ
■山形県西村山郡西川町生まれ。曾祖母の実家が月山和紙漉きを職務としていた事から幼少の頃より月山和紙の世界に親しむ。
■東京の専門学校(製菓専門)進学、会社勤務を経て、2000年より実家である月山志津温泉 旅館仙台屋内用の月山和紙を使用したあかりの制作を始める。制作は幼稚園の頃に風船に新聞紙を貼ってお面をつくった記憶を基に、同様の技法であかりを作れるのではないかと試行錯誤の上、まったくの独学オリジナルでの技法を現在まで続けている。
■2004年より講師活動。(NHK文化センター、華北TBCカルチャーセンター・他)
■2012年より各種イベント出店参加
■2013年、初個展『せいのまゆみ 月山和紙の「あかりたち。」展』を開催
■2014年仙台・藤崎「リビングフェスタ 2014」に出展。
その他、あかりの演出や店舗照明制作など。
オーダーも受付しております。お気軽にご相談ください。 g.akari@sendaiya.jp